シャトー・レヴァンジル １９９３年 " Chateau L'Evangile 1993, Pomrol " １本（７５０ｍｌ）を出品します。

    ロバート・パーカー氏は『BORDEAUX ボルドー 第4版』の中で次のように紹介しています。
    『２０００年、１９９８年、１９８２年等、幾つかのレヴァンジルを試飲した人ならこのシャトーが荘厳な豊かさと人の心をつかんで離さない個性を持ったワインを造れるということが良くわかっているはずだ。１４haの畑は、北をラ・コンセイヤン、ヴィユー・シャトー・セルタン、ペトリュス、南を偉大なシュヴァル・ブランに境を接する輝かしい立地にあり、土壌は粘土と砂が混じった深い砂利質土壌である。このような有利な点があるのだから、私はレヴァンジルがペトリュスやラフルールやシュヴァル・ブランに匹敵するワインを生産することができると信じている。』

    この言葉通り、偉大な年のレヴァンジルはペトリュスやラフルールに匹敵するとの声が上がる程ですが、輝かしい立地条件に起因するポテンシャルの高さは凡庸な年にこそ威力を発揮します。 1993年はワイン・アドヴォケイト掲載ヴィンテージ・チャートで８７点（above average to excellent）ですが、このレヴァンジルは８９点を与えられ、次のように評価されています。   「色合いは健全さと純粋さを示す濃いルビーから紫色で、ラズベリーと黒トリュフと土っぽさが交わる甘い香りがする。酸度は低く、肉付きの良さが感じられ、1993年のワイン全般にありがちなピーマンや青物の特徴を有していない。このヴィンテージにしては柔らかく、驚くほど力強く、凝縮しておりぼやけた感じが見られない。エレガントで滑らかで、西洋杉の味わいの中に甘い黒系の果実味が上手く現れている。印象的な1993年ワインである。」
    そしてこの年のポムロル地区を代表するベストワインに選出されています。レヴァンジルの特徴であるミネラルと華やかな果実味のバランスの良さ、甘草や月桂樹、スミレ、トリュフ、べリー系果実の香りをご堪能できることでしょう。
現在、地下室に設置してあるドメテック ワインセラー Silent Cave にて保管しております。入金確認後に「ゆうパック」着払い にて発送させて戴きます。落札後すみやかに連絡が取れる多くのワイン好きの皆様からのご入札をお待ちしております。

【追記】古酒は、同一ワインでありながらテイスティング・コメントが天と地ほど異なる例がときに見られます。経年変化によるボトル差もあろうかと思いますが、個人的な経験、及び実験からすると、到着してから飲むまでの時間に起因すると思われます。到着して半月も経たずに抜栓した古酒は概して酸味ばかり目立って甘みがほとんど感じられず舌触りも良くありません（シャバシャバ感）が、半年、１年経過するとこれが同じワインかと見紛うばかりの変化を見せます。本品に関しましても、最低１ケ月はセラー（あるいは冷暗所）で動かさずに保管するおつもりでご購入戴ければと思います。